脳幹網様体

網様体:脳幹の背側部分に散在する灰白質と白質との混成体である。
網様核:網様体の神経細胞群で,脳幹の長軸に平行な3本の柱を成して配列している。
縫線核群(無対):正中矢状面に位置し,睡眠,覚醒のリズムの調節に関与する;
内側核群(有対):主に巨大細胞であり,被蓋の内側の2/3に位置する;
外側核群(有対):小細胞のみであり,被蓋の外側の(1/3)に位置する。
✤延髄の網様核:外側網様核,腹側網様体核,巨大・小細胞網様核,傍正中網様核。
✤橋の網様核:下網様核,上網様核,橋被蓋網様核。
✤中脳の網様核:楔状核,楔状下核,脚橋被蓋核。
延髄の内部構造  橋の内部構造  中脳の内部構造

脳幹の網様体


網様体の機能
中脳網様体は上行性網様賦活系と呼ばれ,視床の髄板内核などに伝わった興奮は大脳皮質の広い領域へと伝えられ,意識がある状態の維持に重要な役割果たす 。
筋緊張の制御
網様体脊髄路(橋網様体脊髄路・延髄網様体脊髄路)と網様体核路を介して,脊髄前角のα運動ニューロンとγ運動ニューロンの活動に影響を与え,筋緊張を制御する。
延髄の網様体には呼吸,循環,嘔吐,嚥下などの中枢がある。
その他
体性感覚と内臓感覚の制御など。



  脳幹の構造   日立市十王町-漢方整体院

中脳の内部構造

中脳は中脳蓋,中脳水道周囲の中央灰白質,及び大脳脚に分けられる。
大脳脚は黒質により背側の被蓋と腹側の大脳脚底に分けられる。
1:脳神経核
滑車神経核 動眼神経核 動眼神経副核 三叉神経中脳路核
2:その他の神経核
上丘核 下丘核 赤核 黒質 網様体
3:伝導路
大脳脚(1/5頭頂側頭橋路・3/5錐体路・1/5前頭橋路) 上小脳脚 
4:その他の伝導路
内側毛帯 外側毛帯 脊髄視床路 三叉神経毛帯(三叉神経視床路)。

中脳の横断面①-下丘の高さ:
中脳の横断面-1 
滑車神経核:下丘の高さで,中心灰白質の腹内側にある。
滑車神経核は両側の皮質核路の線維を受ける。
滑車神経核から出る線維は中心灰白質の背側で交叉して脳幹を出る。
動眼神経核:上丘の高さで,中心灰白質の腹内側にある。
動眼神経核は両側の皮質核路の線維を受ける。
動眼神経核から出る線維は腹側に走り,大脳脚の間から脳幹を出る。
動眼神経副核:動眼神経核の背内側にあり,副交感神経線維の起始核である。
動眼神経副核から出る線維は動眼神経に加わり伴に脳幹を出る。
三叉神経中脳路核:中心灰白質の外側縁にあり,中脳上端から橋中部まで延びる。
咀嚼筋,顔面筋,外眼筋及び歯からの固有感覚を伝える。

中脳の横断面②-上丘の高さ: 
中脳の横断面-2 

中脳蓋:中央灰白質の背側の領域を占め,上丘と下丘()からなる。
下丘は主に外側毛帯の線維を受け,下丘腕を経て内側膝状体に至る線維を出す。
上丘は主に視索の線維,他に脊髄視床路,下丘,三叉毛帯側枝の入力を受ける。
視蓋脊髄路は上丘から起こり,背側被蓋交叉で交叉し,脊髄前索を下行する。
上丘の前方には対光反射などに関与する核群があり,合わせて視蓋前域という。
赤核:中脳被蓋のほぼ中央にあり,上丘の下端から間脳の下部まで延びている。
赤核は主に対側の上小脳脚から来る小脳核の遠心性線維の入力を受ける。
赤核脊髄路は赤核から起こり,腹側被蓋交叉で交叉し,脊髄側索を下行する。
黒質:中脳被蓋大脳脚底の間にあり,中脳の全長にわたって存在する。
緻密部は高濃度のドーパミンを含有し,線条体にDAを送り興奮を抑制する。
  


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橋の内部構造

1:脳神経核
顔面神経核 外転神経核 三叉神経運動核 上唾液核 三叉神経主知覚核
前庭神経核(内側・外側・上・下) 蝸牛神経核(背側・腹側
2:その他の神経核
橋核 青斑核 網様体
3:伝導路
錐体路 皮質橋路(前頭橋路・頭頂側頭橋路) 横橋繊維(中小脳脚) 内側毛帯
外側毛帯

橋の下部の横断面
橋の横断面-1 
顔面神経核:橋被蓋の腹外側部,上オリーブ核の背側方に位置している。
顔面神経核の上半部は両側の皮質核路の線維を受ける。
顔面神経核の下半部は対側の皮質核路の線維を受ける。
顔面神経核を出た線維はまず背内側方に走り第四脳室底の直下に至り,次いで
  外転神経核をまわり腹外側に走り,橋延髄溝の外側部で脳幹を出る()。
外転神経核:菱形窩の顔面神経丘の深部に位置している。
外転神経核は両側の皮質核路の線維を受ける。
外転神経線維は腹側に走り,橋延髄溝の内側部で脳幹を出る()。

橋の中部の横断面: 
橋の横断面-2 
三叉神経運動核:網様体の背外側,主知覚核のすぐ内方に位置する。
三叉神経運動核は両側の皮質核路の線維を受ける。
上唾液核:網様体に点在し,顔面神経の副交感神経線維の起始核である(図1図2)。
三叉神経主知覚核:運動核の外方に位置し,尾側で三叉神経脊髄路核に連なる。
 主知覚核は触覚と圧覚の入力,脊髄路核は痛覚と温度覚の入力を受ける。
三叉神経毛帯は主知覚核から起こり,視床の後内側腹側核に投射する。
前庭神経核:第四脳室底の前庭神経野の深部に位置する。
上・下・内側・外側核があり,前庭神経の入力を受ける。
前庭神経核から出る線維は前庭脊髄路内側縦束,前庭小脳路を形成する。
蝸牛神経核:下小脳脚の背側と腹外側に位置する()。
前(背側)核と後(腹側)核があり,蝸牛神経の入力を受ける。
蝸牛神経核から出る線維は外側毛帯を形成し,大部分は下丘に終わる。
橋核:橋の腹側部 (底部) ,横橋線維(橋小脳路)の間に点在する。
大脳皮質からの興奮を小脳に伝える最も重要な中継核である。
青斑核:橋上部背側,菱形窩の外側にある青斑の深面に位置している()。
メラニン顆粒を含むノルアドレナリン作動性神経細胞で構成されている。
ストレスに対する生理的な反応,覚醒睡眠リズムなどに関係している。

顔面神経&外転神経:  
顔面神経&外転神経 


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延髄の内部構造

1:脳神経核
舌下神経核 副神経核 疑核 迷走神経背側核 下唾液核 孤束核
三叉神経脊髄路核
2:その他の神経核
下オリーブ核 薄束核 楔状束核  網様体
3:伝導路
錐体錐体交叉 内側毛帯と毛帯交叉
4:その他の伝導路
下行:内側縦束,視蓋脊髄路,前庭脊髄路,赤核脊髄路,網様体脊髄路;
上行:脊髄視床路,前(腹側)脊髄小脳路,後(背側)脊髄小脳路。

延髄の横断面①-錐体交叉の高さ:
延髄の横断面-1

薄束核と楔束核:延髄の薄束結節と楔束結節の直下に位置する。
薄束と楔束の線維を受ける。
二次路系は毛帯交叉し内側毛帯となり,視床の後外側腹側核に投射する。
三叉神経脊髄路核:第2頸髄から延髄,橋のに渡って存在する(図2)。
脊髄後角の膠様質と固有感覚核の連続であり,吻側で主感覚核に連なる。
三叉神経の知覚性線維は橋に入ってから上行枝と下行枝に分かれる。
上行枝は三叉神経主感覚核の細胞に終止する。
下行枝は三叉神経脊髄路となり,三叉神経脊髄路核の細胞に終止する。
三叉神経脊髄路の線維は下行し,脊髄後外側束(Lissauer路)に連なる。
三叉神経毛帯は三叉神経脊髄路核から起こり,視床の後内側腹側核に投射する。
副神経核:疑核の尾側部と上位6節頸髄の副神経核からなる(図2図3)。
副神経核は両側の皮質核路の線維を受ける。
 
延髄の横断面②-毛帯交叉の高さ:

延髄の横断面-2 
迷走神経背側核迷走神経三角の直下,後正中溝の両側に位置する(図2)。
迷走神経背側核から出る副交感神経の節前線維は迷走神経の主成分となる。
頸部,胸部内臓及び一部腹腔臓器の平滑筋,心筋,腺体の分泌をコントロールする。
孤束核:延髄背側,孤束の周囲,迷走神経背側核の腹外側に位置する(図2)。
迷走神経(一般内臓求心性線維),舌咽神経(舌の後方1/3の味覚),顔面神経(舌の
  前方2/3の味覚)からの線維が孤束を経て入る。
孤束核から起こる二次路系の一部は上行し,視床の後内側腹側核などに投射する。
孤束核から起こる二次路系の一部は脳幹の脳神経運動核などに投射する。
  迷走神経背側核,横隔神経核への投射は咳と嘔吐反射を完成させる。
舌下神経核舌下神経三角の直下,後正中溝の両側に位置する(図2)。
舌下神経核は反対側の皮質核路の線維を受ける。
舌下神経核から出る線維は舌下神経となり,舌筋に分布する。
疑核:下オリーブ核の背側,網様体内に位置する(図2)。
疑核の尾側部から出る線維(副神経の延髄根)は迷走神経に入る。
疑核の吻側部から出る線維は舌咽神経に入る。
疑核は両側の皮質核路の線維を受ける。
 
延髄の横断面③-オリーブ核の中部の高さ:
延髄の横断面-3 

下唾液核:網様体の吻側部に散在する(図1図2)。
出力の副交感神経の節前線維は舌下神経に入り,耳下腺の分泌を支配する
下オリーブ核:延髄腹側部,錐体の外側にあるオリーブの直下に位置する(図2)。
大脳皮質,網状体,赤核及び脊髄からの線維を受ける。
下オリーブ核から出る線維はオリーブ小脳路となり,小脳皮質に投射する。

延髄の横断面④-オリーブ核の上端の高さ:
延髄の横断面-4


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Ⅺ 副神経

副神経(Ⅺ 脳神経):
舌咽神経(Ⅻ),迷走神経(Ⅹ)と共に頸静脈孔から頭蓋を出る;
神経核: ( 図1   図2  図3
脊髄:頸髄1~6段の副神経核;
 脊髄から出る神経は第三頸神経,第四頸神経と交通し,胸鎖乳突筋と僧帽筋を支配;
延髄疑核尾側部;
 延髄からでる神経は,脊髄からの神経との分離後すぐに迷走神経と合流し,軟口蓋,
 咽頭,咽頭筋などを支配する。
副神経 XI
副神経の損傷
①胸鎖乳頭筋機能障害:頭を損傷した側に屈曲する/正常な側に回旋ことが出来ない;
②僧帽筋の機能障害:損傷した側の肩が下垂する;
  
 
頸部の神経:
頸部の神経 
舌骨下筋群:胸骨甲状筋,甲状舌骨筋,胸骨舌骨筋,肩甲舌骨筋。
胸骨甲状筋:胸骨柄,第1~2肋軟骨の後面から起こり,甲状軟骨に停止する。
甲状舌骨筋:胸骨甲状筋の続きとして,甲状軟骨から起こり,舌骨に停止する。
胸骨舌骨筋:胸骨柄,胸鎖関節,第1肋軟骨の後面から起こり,舌骨に停止する。
肩甲舌骨筋:肩甲骨上縁と上肩甲横靱帯()から起こり,舌骨体に停止する。
肩甲舌骨筋の中間腱は中頸筋膜を介して鎖骨の背面に固定されている。
 
前頸部の筋肉
前頸部の筋肉 
顎二腹筋:前腹は下顎骨内面,後腹は乳様突起内側から起こり,中間腱によって
  舌骨外側面に固定される。
神経支配:前腹は顎舌骨筋神経,後腹は顔面神経の支配を受ける。
顎舌骨筋:下顎骨体の内面側から起こり,舌骨体に付く。
両側顎舌骨筋は正中縫線で合一して口底隔膜を形成する。
神経支配:顎舌骨筋神経。
胸鎖乳突筋
✤起始:胸骨柄,鎖骨近位部;  ✤停止:側骨頭の乳様突起。
✤機能:①両側:頸椎の屈曲;
     ②右側:頸椎の左回旋,右側屈;③左側:頸椎の右回旋,左側屈。
胸鎖乳突筋 
僧帽筋(m.trapezius 斜方肌):
✤起始:①上部:後頭骨と項靭帯 ②中部:第7頸椎と第1~第3胸椎の棘突起;
     ③下部:第4~第12胸椎の棘突起。
✤停止:①上部:鎖骨の外側後面1/3 ②中部:肩峰内側縁と肩甲棘上縁;
     ③下部:肩甲棘内端。
✤機能:①上部:肩甲骨の挙上; ②中部:肩甲骨の挙上,内転,上方回旋;
     ③下部:肩甲骨の下制,内転,上方回旋。 
僧帽筋

頭蓋底の孔(内側&外側):
頭蓋底の孔
頸静脈孔:後頭骨の外側部と側頭骨の岩様部の間にある。
頸静脈孔内突起により前部と後部に分かれる。
前部は舌咽神経,迷走神経,副神経が通り,後部は内頸静脈が通る。
舌下神経管:舌下神経の通路である。
内口は大後頭孔の前外縁にあり,外口は後頭顆の前外上方にある。

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間脳の構造

間脳は大脳半球と中脳の間にあり,背側視床,視床上部,視床下部視床後部からなる。
1:背側視床(狭義の視床)
✤中脳蓋の前にある卵形の隆起部で、前外方は大脳半球に移行している;
✤視床の内側面は第3脳室の側壁をなし,背側面は側脳室の底をなす;
✤左右の視床は視床間橋によってつながり,視床下溝で視床下部と境される
✤視床の前端部は前結節といい,後端部は視床枕という。
視床-正中断面 
2:視床上部:手綱三角,手綱交連,松果体などからなる;(

3:視床下部:背側視床の前下方に位置し,第三脳室下側壁をなす;(
✤視交叉,視索,灰白隆起,漏斗,下垂体,乳頭体などが見られる;
視床下部の詳細編

4:視床後部:視床枕の腹外側にある内側膝状体と外側膝状体からなる;
✤内側膝状体は視床における聴覚の中継核である;
✤外側膝状体は視覚系における視床の中継核である。

5:第三脳室:左右の背側視床と視床下部に挟まれた空間を指す;
✤側壁は背側視床の内側面,下壁は視床下部(乳頭体,灰白隆起,視交叉),
  上壁は第三脳室脈絡組織でできている;
✤後方は中脳水道を経て第4脳室に通じている;
✤前方は両側の室間孔によって左右の側脳室に通じている。
 第三脳室 

6:背側視床の神経核
✤視床核は内髄板によって前核群,内側核群及び外側核群に分けられる;
髄板内核群:髄板の中に島のように浮かんでいる視床亜核群。視床核
       ┌─前核群:主たる出力は大脳辺縁系へ向かう。
       │
視床核─┼─内側核群:背内側核
       │
       └─外側核群─┬─背側核:背側外側核,後外側核          ┌─後外側腹側核
                  │                            │
                  └─腹側核:前腹側核,外側腹側核,後腹側核─┴─後内側腹側核

後外側腹側核:内側毛帯や脊髄視床路の線維を受入れ,出力は視床皮質路を作り,
  大脳皮質の中心後回の中部,上部と中心傍小葉の後部に体幹と四肢の体性感覚を
  伝える。
後内側腹側核:三叉神経毛帯と孤束核からの味覚線維を受入れ,出力は視床皮質路を
  作り,大脳皮質の中心後回の下部に頭部と顔面部の体性感覚を伝える。
視床核-2 




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脳幹の構造

脳幹は脳の最下層に位置し,延髄と橋,中脳が含まれる。
1:腹側面の外形
脳幹の外形-腹側面 
延髄の腹則面の外形:吻側には橋,尾側には脊髄がある。
✤前正中裂:脊髄の前正中裂から続いている;
錐体:脊髄前索から続く部分の肥厚であり,皮質脊髄路(錐体路)が通っている;
✤錐体路の大部分線維は延髄と脊髄の境界部で前正中裂を跨いで対側に移るが,
  この部分を錐体交叉という;
✤錐体の外側にはオリーブと呼ばれる卵円形の隆起がある;
✤錐体とオリ-ブとの間の前外側溝から舌下神経が出る;
✤オリ-ブの後方の後外側溝から上方から順に舌咽神経迷走神経副神経が出る。
橋の腹側面の外形
✤著しく膨隆していて,表面に横走する線維が見られ,正中に脳底動脈溝がある;
✤延髄との境の溝から内側から順に外転神経顔面神経内耳神経が出る;
✤表面の横走する線維は中小脳脚に移行し,そこから三叉神経が出る。
中脳の腹側面の外形:大脳脚と呼ばれる一対の隆起である。
✤間脳との境目に視索がある;
✤左右の大脳脚の間にある三角形の深い凹みを脚間窩という;
✤大脳脚の内側面から動眼神経が出る。

2:背側面の外形
脳幹の外形-背側面 
延髄の背側面の外形
✤後正中溝のすぐ外側に薄束結節と楔状束結節がある;
✤楔状束結節の上外方には下小脳脚呼ばれる隆起がある;
✤背側面の上半分は菱形窩(第四脳室の底)の下半分を作っている;
✤菱形窩の中には迷走神経三角,舌下神経三角,前庭神経野などがある。
橋の背側面の外形
✤菱形窩(第四脳室の底)の上半分を作っている;
✤菱形窩の中部には横の方向に走る第4脳室髄条がある;
✤菱形窩には内側隆起,顔面神経丘,青斑なとがある;
✤前(上)髄帆は左右の上小脳脚の間に張られた幕のような薄い板である;
✤前髄帆の先端の左右両側から滑車神経が出る。
中脳の背側面の外形:中脳蓋といい,四丘体と呼ばれる2対の隆起がある。
✤上の1対を上丘といい,上丘腕を通って外側膝状体に達する;
✤下の1対を下丘といい,下丘腕を通って内側膝状体に達する。

3:正中矢状断面
脳幹の正中矢状断面 
4:第四脳室:延髄,橋と小脳に挟まれた空間を指す。
第四脳室 
頂部
前(吻側)半分:前(上)髄帆と上小脳脚; 後(尾側)半分:後(下)髄帆と脳室脈絡組織。
側面
前(吻側)半分:左右上小脳脚の内側縁; 
後(尾側)半分:左右下小脳脚,楔状束結節,薄束結節。
底部:菱形窩,即ち橋と延髄の背側面。

脳神経核在脳幹背側面の投影
脳神経核在脳幹背側面の投影 
脳神経核在脳幹側面の投影脳神経核在脳幹側面の投影─正中断面 

延髄の脳神経核(詳細編) 橋の脳神経核(詳細編) 
中脳の脳神経核(詳細編) 
 


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脊髄&背部のツボ

脊髄の外形
上は延髄に連なり,下はL1とL2の間の高位で脊髄円錐となって終り,終糸に連なる。
脊髄の末端(脊髄円錐)より下位の脊髄腔の神経の束(終糸,腰神経根,仙骨神経根,
  尾骨神経根)は馬の尻尾と形が似ているために馬尾と呼ぶ。
脊髄の径は頚部と腰部で一部少し太くなっており,それぞれ頚膨大,腰膨大という。
頚膨大:第四頸髄から第一胸髄の間にあり,腕神経叢を構成する神経が出る;
腰膨大:第二腰髄から第三仙髄の間にあり,腰仙骨神経叢を構成する神経が出る。
脊髄の外形-1
1 脊髄髄節と脊椎骨の位置関係: 
第1頸髄~第4頸髄:対応する高位の椎骨の高さとほぼ一致している;
第5頸髄~第4胸髄:対応する高位の椎骨に比べて1節高い位置にある;
第5胸髄~第8胸髄:対応する高位の椎骨に比べて2節高い位置にある;
第9胸髄~第12胸髄:対応する高位の椎骨に比べて3節高い位置にある;
腰髄(L1~L5):第10~12胸椎の間にある;
仙髄と尾髄:ほぼ第1腰椎の高さにある。
脊髄の外形-2 
2 脊髄表面の縦溝
前正中裂と後正中溝によって外観的に左右の両半に分かれる;
各半には更に前外側溝,後外側溝という2条の浅溝がある;
前外側溝からは前根(運動神経根),後外側溝から後根(感覚神経根)が出ている;
前根と後根が合流して脊髄神経となり,椎間孔ごとに一対ずつ出ている;
後根は前根と合流する少し根元で後根神経節(脊髄神経節)を作っている。
3 脊髄の髄膜
外側から硬膜(脊髄硬膜),クモ膜(脊髄クモ膜),軟膜(脊髄軟膜)と呼ぶ;
脊髄硬膜と脊椎の骨膜との隙間を硬膜上腔といい,中にはリンパ管,静脈叢と大量の
  脂肪組織が存在する;
クモ膜と軟膜との隙間をクモ膜下腔といい,中には脳脊髄液が存在する。

脊髄内部の構造:脊髄の断面は白質が灰白質を囲む構造となっている。
灰白質部分は前角(柱),側角(柱),後角(柱)に分かれる;
白質は前外側溝と後外側溝により前索,側索,後索に分けられる;
中央には中心管があり第4脳室に通じ,中には脳脊髄液で満たされる。
1 前角:運動ニューロン(骨格筋を支配する神経細胞)の細胞体が集まっている。
①α運動ニューロン:大きな細胞体の神経で,皮質脊髄路の二次ニューロンである;
前角の外側にあるものほど遠位の筋(四肢の筋)を支配する;
前角の内側のものは近位の筋(体幹の筋)を支配する;
屈筋を支配する細胞は前角の背側(浅部)に存在する;
伸筋を支配する細胞は前角の腹側(深部)に存在する。
②γ運動ニューロン:小さな細胞体の神経で,筋緊張の維持に関わる;
③その他の介在ニューロン:
2 後角の主な細胞核
後側辺縁核:第Iレクセド層の中にある;
後角固有核(固有感覚核):第IIIRexed層~第IVRexed層の中にある;
中間内側核:第VII層レクセド層の中にある;
背核(胸髄核,クラーク核):第VRexed層~第VIRexed層の中にある。
3 側角の主な細胞核
中間外側核:交感神経節前ニューロンの神経細胞体がある;
第VII層レクセド層の中にある;
①第1胸髄~第5胸髄の中間外側核から起こる節前線維は交感神経節でニューロンを
  乗り換え,節後線維は頭部,頸部,胸腔内の内臓と上肢に分布する;
②第5胸髄~第12胸髄の中間外側核から起こる節前線維は交感神経節でニューロンを
  乗り換え,節後線維は肝,腎臓などの腹腔内の内臓と左結腸曲以上の消化管に分布;
③第1腰髄~第2/3腰髄の中間外側核から起こる節前線維は交感神経節でニューロンを
  乗り換え,節後線維は左結腸曲以下の消化管,骨盤内の内臓と下肢に分布する;
④第2~第4仙髄の副交感神経核(中間外側核)から起こる下行結腸,直腸,膀胱,生殖
  器などの骨盤腔内器官を支配する。 
脊髄伝導路  
脊髄の下行伝導路
皮質脊髄路(錐体路):随意運動に関与する ;
皮質運動野(中心前回の上部,中部と中心傍小葉の前部等)にある錐体細胞の細胞体
  から脊髄まで伸びた神経線維(軸索);
約80%の線維は延髄で反対側に交叉し(錐体交叉),脊髄側索の外側皮質脊髄路
  通り,脊髄前角外側部のα運動ニューロンにシナプス結合する;
約10%~20%の線維束は交叉せずに脊髄前索の前皮質脊髄路を通り,介在ニューロンを
  介して脊髄前角内側部のα運動ニューロンにシナプス結合する。
②赤核脊髄路
中脳の赤核より起こり,反対側に交叉し,橋・延髄を通り脊髄側索を下行する;
機能:屈筋活動を促進し,伸筋活動を抑制する。
③前庭脊髄路
橋・延髄にある前庭神経核から起こり,非交叉性に同側の脊髄前索を下行する;
機能:伸筋活動を促進し,屈筋活動を抑制し,身体の平衡を保つのに関与する。
④網様体脊髄路
橋・延髄にある網様体核から起こり,脊髄前索と側索を下行する;
機能:脊髄前角のγ 運動ニューロンに接続し,不随意的な呼吸運動の調節などに関与する。
⑤内側縦束
橋・延髄にある前庭神経核から起こり,脊髄前索(T2まで)を下行する;
機能:内耳の平衡感覚と眼球運動と頭部運動を連絡する。
⑥視蓋脊髄路
中脳上丘から起こり,脊髄前索を下行する;
機能:視覚,聴覚からの入力により,頭部,体幹,体肢などの位置姿勢を調整する(防御反射)。
⑦その他:半円束,中間縁束など。

脊髄の上行伝導路
①薄束:T4以下の後根神経節から起こり,後索を上行し延髄の薄束核に至る;
機能:下半身の固有感覚(痛覚以外の深部感覚)と精細触覚(識別のある触覚)を伝達。
②楔状束:T5以上の後根神経節から起こり,後索を上行し延髄の楔状束核に至る;
機能:上半身の固有感覚(痛覚以外の深部感覚)と精細触覚(識別のある触覚)を伝達。
深部感覚:運動覚(関節の角度など),圧覚(押さえられた感じ),深部痛,振動覚。
③後脊髄小脳路
背核から起こり,側索を上行し下小脳脚を通って小脳虫部の皮質に至る(非交叉性);
機能:非意識型深部感覚を伝える。
④前脊髄小脳路
中間内側核から起こり,反対側の側索を上行し上小脳脚を通って
小脳虫部の皮質に至る;
機能:非意識型深部感覚を伝える。
⑤外側脊髄視床路
後角固有核から起こり,交叉し反対側の側索を上行して視床の後外腹側核に
達する;
機能:痛覚と温度覚を伝える。
⑥前脊髄視床路
後角固有核から起こり,交叉し反対側の前索を上行して視床の後外腹側核に達する。
機能:識別力のない触覚(粗略触覚)と圧覚を伝える;
前脊髄視床路には一部の交叉してない線維もある。
⑦その他:脊髄視蓋路,脊髄オリーブ路。

固有束:前索,側索,後索のいずれの部分の灰白質と接した部位にある神経線維;
機能:脊髄内の上下の連絡を行う。

後外側束(Lissuer路):主に後根外側部の線維で形成されている。
機能:痛覚,温度覚と内臓感覚を伝導する。

脊髄の機能
①伝導機能:上行(感覚系)伝導路,下行(運動系)伝導路,固有束などがある;
②反射機能:膝蓋腱反射,排尿と排便反射,勃起反射などの低位反射中枢である。

背部のツボ

内臓神経叢&腹部のツボ

交感神経の低位中枢は第1胸髄~第3腰髄の側角にあり,胸腰系と呼ばれる。 
✤椎傍神経節:脊柱の両側にあり,節間枝を介して二本の交感神経幹を作る。
交感神経幹の上端は頭蓋底に達し,下端は尾骨にまで伸びている。
上端は更に頸動脈管を遡り頭蓋内に入り,内頸動脈上に神経叢()を形成する。
両側の交感神経幹は尾骨の前方で合流して,1つの不対神経節を形成する
椎傍神経節(幹神経節)は頸部(3),胸部(12),腰部(4),仙骨(4~5)に分類される。
✤椎前神経節:腹腔神経節,大動脈腎動脈神経節,上・下腸間膜神経節などがある。

◆副交感神経の低位中枢は中脳・延髄や(第2~第4)仙髄にあり,頭仙系と呼ばれる。
副交感神経の神経節は効果器の近傍にあり,終神経節ともいう。
頭部には毛様体神経節顎下神経節翼口蓋神経節耳神経節などがある。
 
◆自律神経の高位中枢は大脳辺縁系視床下部などにある。
 交感神経幹&椎前神経節
交感神経の分布
1 頸部:上頸神経節,中頸神経節,星状神経節からの交感神経節後繊維は
①灰白交通枝を介して8対の頸神経に入り,頸部と上肢血管,汗腺,立毛筋に分布する;
②内頸動脈神経叢()(図2),外頸動脈神経叢()を作り,動脈と共に枝分かれる。
③迷走神経の心臓枝と合して心臓神経叢を作り,心蔵と血管に分布する。
④上・中・下頸神経節はそれぞれ1本の上・中・下頸心臓神経を出す。
喉頭咽頭枝:一部は上喉頭神経とともに喉頭に行き,一部は咽頭神経叢に入る。  

大内臓神経 
2 胸部:10~12個の胸神経節からの交感神経節後繊維は
①灰白交通枝を介して12対の肋間神経に入り,体幹の血管,汗腺,立毛筋に分布する;
②第1~5胸神経節から出る胸心臓神経心臓神経叢に入る。
②第2~5胸神経節から出る肺枝は迷走神経の気管支枝と合して肺神経叢を作り,
  気管,気管支,肺などに分布する;
③第6~第9胸神経節から出る大内臓神経は横隔膜を貫いて腹腔神経節に入る;
④第10~11胸神経節から出る小内臓神経は横隔膜を貫いて大動脈腎動脈神経節に入る
⑤第12神経節から出る最小内臓神経は横隔膜を貫いて大動脈腎臓脈神経節に入る。
⑥腹腔神経節と大動脈腎動脈神経節からの交感神経節後繊維の大部分は迷走神経の
  分枝と合して横隔膜の大動脈裂孔のすぐ下で腹腔神経叢を作る。
⑦腹腔神経叢は肝神経叢,脾神経叢,胃神経叢,副腎神経叢など小さい神経叢が
  集まって出来て,肝,脾,腎臓と左結腸曲までの消化管などに分布している;
⑧腹腔神経叢の分岐:腎神経叢,精巣(卵巣)動脈神経叢,上・下腸間膜動脈神経叢。
 
内臓神経節-腹部 
3 腰部:4個の腰神経節からの交感神経節後繊維は
①灰白交通枝を介して5対の腰神経に入り,下肢の血管,汗腺,立毛筋に分布する;
②L1~L2神経節の節後繊維は腹腔神経叢からの分枝と合して腹大動脈神経叢を作る;
③L3~L4神経節の節後繊維は腹大動脈神経叢からの分枝と上下腹神経叢を作る;
④上下腹神経叢は腹大動脈の前面を下降し,左右の下腹神経に分枝する。
⑤下腹神経は互いに交通枝を出しながら,尿管に平行して下降し,骨盤神経叢に入る。
4 仙骨部:4~5個の仙骨神経節と1個の不対神経節からの交感神経節後繊維は
①灰白交通枝を介して仙骨神経に入り,下肢・会陰部の血管,汗腺,立毛筋に分布する;
②下腹神経と骨盤内臓神経副交感神経)と合して骨盤神経叢を作る。
③骨盤神経叢は直腸神経叢,膀胱神経叢,前立腺神経叢などの分岐を出し,下行結腸,
  直腸,膀胱,生殖器などの骨盤腔内器官を支配する。 
腹腔内蔵神経節&神経叢-2

副交感神経(第2~第4仙髄)の分布
①第2~第4仙髄の副交感神経核(中間外側核)から起こり,骨盤内臓神経を作る。
骨盤神経叢に入り,下行結腸,直腸,膀胱,生殖器などの骨盤腔内器官を支配する。

胸腹部のツボ
胸腹部のツボ 
陰部神経(S2~S4):第2仙骨神経~第4仙骨神経の前枝から構成される。
✤分枝:下直腸神経,会陰神経,陰茎(陰核)背神経。

腹大動脈&その分枝

腹大動脈:横隔膜(T12)から左右総腸骨動脈に分かれる(臍の下2Cm)までの大動脈。
✤壁側枝:下横隔動脈(1対),腰動脈(4対・);
下横隔動脈:横隔膜の下面に分布し,上副腎動脈を出す。
  左下横隔動脈からは食道枝,右下横隔動脈からは下大静脈枝が出る。
腰動脈:腰及び前外側腹壁の筋肉に分布し,脊髄枝を出す。
✤臓側枝:腹腔A,上腸間膜A,下腸間膜A,中副腎A(1対),腎A(1対),精巣A(1対)。 
腹大動脈&その分枝  
腹腔動脈:1~2cmの長さで,横隔膜の大動脈裂孔のすぐ遠位の前壁から始まる。
✤分枝:左胃動脈,総肝動脈,脾動脈。 
腹腔動脈-1
左胃動脈
総肝動脈──┬──固有肝動脈────┬─────────────┬────────左肝動脈。 
                            └─右胃動脈         
                                            ┌─ 右胃大網動脈          └──┬─────右肝動脈。
            └──胃十二指腸動脈─┴─上膵十二指腸動脈。     └─胆嚢動脈。
脾動脈の分枝:膵枝,短胃動脈,左胃大網動脈。 
腹腔動脈-2
上腸間膜動脈:腹腔動脈のやや下方で,第1腰椎の高さで大動脈の前壁から始まる。
✤分枝:下膵12指腸動脈,空腸・回腸動脈,回結腸動脈,右結腸動脈,中結腸動脈。 
上腸間膜動脈&その分枝

空腸動脈&回腸動脈:13~18本あり,空腸と回腸に分布する。
1本の動脈は2本の枝に分かれ,それぞれ隣りの同じような枝と合し第1次動脈弓を作る。
第1次動脈弓から出る枝は,それぞれ隣りの同じような枝と合し第2次動脈弓を作る。
同じような具合にして更に広がり,第3次,最大で第5次の動脈弓ができる。
最後に一番小さい動脈弓(辺縁動脈)から直動脈が出て,腸管の壁に入る。
辺縁動脈は動脈吻合により互いに連なり,腸管に沿って動脈アーケードを作る。
空腸の直動脈は回腸の直動脈より長い。
回結腸動脈:回腸の末端,盲腸と上行結腸の下1/3に分布し,虫垂動脈を出す。
右結腸動脈:上行結腸の上2/3と右結腸曲に分布し,回・中結腸動脈の枝と吻合。
右結腸動脈の約30%が中結腸動脈と1本の共通の幹をもって出ている。
右結腸動脈の約12%が回結腸動脈と1本の共通の幹をもって出ている。
中結腸動脈:横行結腸に分布し,右・左結腸動脈と吻合する。
 
下腸間膜動脈:第3腰椎又は第3と第4腰椎の間で大動脈の前外壁から始まる。
✤分枝:左結腸動脈,S状結腸動脈,上直腸動脈。 
下腸間膜動脈&その分枝 
左結腸動脈:下行結腸と左結腸曲に分布し,中・S状結腸動脈と吻合する。
S状結腸動脈:2~3本あり,吻合し動脈弓をつくり,S状結腸に分布する。
S状結腸動脈は上直腸動脈と吻合してない。
上直腸動脈:第3仙骨の高さで2枝に分かれ,直腸の上2/3部に分布する。 


 日立市十王町-漢方整体院
プロフィール

愛犬・りく君

Author:愛犬・りく君
茨城県日立市十王町で
漢方整体院を経営してます。

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